2024年12月14日(土)阿蘇市車帰牧野内において、高校生による「阿蘇の茅を利用した茅束づくり体験」(教育旅行向け体験学習プログラム)が開催されました。
熊本県立大津高等学校1~2年生約20名の皆さんが、ボランティア活動の一環として参加されました。
はじめに、牧野組合長さんより草原の維持管理について話を聞き、茅束を作るためのロープワークを学びました。初めて使う道具や結び方にもだんだん慣れてきて、友だちと協力しながら茅束を作りました。
茅束づくり体験を通して、雄大な草原の景観を感じ、草原を守るために自分たちができることを一緒に考える機会となりました。
〇阿蘇の茅について〇
阿蘇の草原は、日本有数の「茅場(かやば)」と言われています。
茅は、重要文化財の補修にも用いられ、2025年開催大阪万博では、パビリオンの茅葺屋根の約半分に阿蘇の茅が用いられるなど、環境に優しくサスティナブルな材料です。
また、茅葺き、茅刈りの技術は、2020年にユネスコ無形文化遺産に登録されています。この茅刈りは、草原のススキが枯れ乾燥してから野焼きまでの限られた冬の季節に行う作業です。